ビル・マンションの外壁工事、ストレスの原因と回避方法とは?
騒音 外壁工事で騒音が発生する主な作業は次の3つです。
・足場の設置/解体時の作業音
・外壁の補修作業に伴うドリルの穴開けやハツリの音
・高圧洗浄機を用いた洗浄作業の音
足場の設置は工事の最初、解体は工事の終盤に行われます。足場設置の際にアンカーを取付するための穴開け作業、外壁(タイルの割れ、浮き)の補修作業(穴開け、ハツリ)は、特に室内に音や振動が響きます。そして外壁の補修作業が終わったら、高圧洗浄を行います。
悪臭 鉄部塗装で使用する塗料は、シンナー臭が発生するため、ストレスを感じる方が多いようです。塗料の使用は外壁の補修作業完了後で、騒音ストレスから解放されてホッとしたところで、臭いの問題が出てきます。
遮光 足場を設置する際、材料や工具など落下するのを防止したり、洗浄時の水や塗装時の塗料が現場以外に飛散を防止するために、安全に配慮し、足場を覆うように足場の外周に養生シートを設置します。
この養生シートにより、窓から入るはずの日光が遮断され、室内が薄暗くなってしまいます。足場の養生シートは足場の設置後、足場の解体まで設置されることになるので、ストレス期間は長くなります。
窓の開閉 外壁工事中は、外壁の高圧洗浄や塗装作業のために、窓の外側は養生されてしまうため、窓を開けることができなくなります。塗装作業が始まると、室内に塗料の臭いが入り込んでしまう可能性があります。窓を開けての換気はできないため、室内に臭いがこもることになります。扇風機やサーキュレーターで換気を促すと効果的です。施行業者に、塗装していない時間帯に窓を開けられるように相談すると、塗装していない面であれば対応してもらえます。
外干し 工事中はバルコニーが養生されるため、洗濯物の外干しはできなくなります。室内干しやコインランドリーなどの利用が必要です。週末などの工事が休みの日は、バルコニーが利用できます。
作業員 工事が始まると、足場の設置、外壁の補修、高圧洗浄、塗装作業、足場の解体、とそれぞれの工程で担当の作業者の出入りがあります。窓のすぐそばの足場に作業員がいたり、作業員がバルコニーに立ち入って作業することもあります。普段人がいないところに人がいるのはストレスを感じるものです。作業員は部屋の中を覗くようなことはありませんが、他人がいるだけで気になります。カーテンやブラインドを活用して、プライバシーを守るとよいでしょう。作業員同士の打ち合わせの声などが気になるようであれば、管理会社や工事責任者に相談しましょう。
外壁工事等、マンションの居住者、ビルの利用者にストレスを与えるような工事の場合、必ず事前に告知や説明があります。外壁の工事は工事内容にスよってストレスの原因が異なりますので、騒音や臭いなどの発生する日を確認し、対処することが大切です。騒音が発生する時間帯であれば、無音になる耳栓やノイズキャンセリングイヤフォンを利用する、悪臭が発生する時間帯であれば、消臭効果のあるマスクを活用するとストレスが軽減されるでしょう。