大規模修繕工事の注意点 マンションではバルコニーを片付ける必要がある?
マンションの大規模修繕工事で、居住者がしなければならないことは?
マンションの大規模修繕工事は、15年前後に1度の周期で行われます。工事自体は施工会社が行いますが、居住者様は生活しながらの工事になるので、対策も必要になってきます。
マンションの大規模修繕工事の際、施工会社から居住者様にお願いすることがあります。一つは前回ご説明した網戸の取り外しですが、もう一つ、バルコニーの片付けもお願いしています。
なぜバルコニーを片付ける必要があるのでしょうか。
なぜバルコニーを片付ける必要があるのでしょうか。
マンションの大規模修繕工事の際、バルコニーの何を片付ければいいのか?
マンションの大規模修繕工事が始まると、居住されている各世帯に施工会社からバルコニーの片付けの依頼があります。マンションの規模や工事工程によって、バルコニーを片付ける期限は異なりますが、大規模修繕工事が始まったらバルコニーを片付け始めると思った方がよいでしょう。
バルコニーを片付ける場合、基本的には以下を除くすべての荷物や設備などを撤去する必要があります。
・エアコンの室外機
・ガス給湯器
・物干し竿
・オール電化マンションのヒートポンプ給湯機と貯湯槽
・エアコンの室外機
・ガス給湯器
・物干し竿
・オール電化マンションのヒートポンプ給湯機と貯湯槽
片付けに求められる内容は工事の内容や施工範囲によって変わりますので、施工会社に確認しましょう。
マンションの大規模修繕工事で、なぜバルコニーを片付けるのか?
マンションの大規模修繕工事の際、バルコニーでは次のような工事が行われます。工事中は作業ができるようにスペースを確保する必要があります。また、工事期間中の平日はバルコニーに洗濯物が干せなくなりますので注意しましょう。
下地・タイル補修工事 コンクリートや外壁タイルのひび割れや欠損、浮きなどを補修する工事で、コンクリートを削ったり穴をあけたりするため、工事中は騒音やほこりが発生します。
シーリング工事 サッシの気密性・水密性を確保し、漏水を防止するために、シーリングと呼ばれるゴム状の防水材を打ち替えるシーリング工事が行われます。
外壁高圧洗浄工事 下地・タイル補修工事及びシーリング工事完了後、バルコニーの天井や壁、床などを高圧の水で洗浄します。高圧洗浄することで汚れをしっかり落とし、塗装材や防水材の密着を高める目的があります。洗浄の水が飛散するので注意しましょう。
内外壁・鉄部塗装工事 外壁高圧洗浄工事完了後はバルコニーの天井や壁、パーテーション、樋などを塗装します。塗装工事期間中は、施工しない箇所が汚れないようにサッシ窓などをビニールで完全に覆ってしまいます。
防水工事 バルコニーの工事で最後に行われるのが防水工事で、漏水を防止するための防水層をバルコニーの床や側溝に作る重要な工事です。防水工事工事期間中及び乾燥期間中はバルコニーへの出入りができなくなります。
マンションの大規模修繕工事で、バルコニーで作業を行う、窓周りのシーリング工事、バルコニー外壁の補修工事及び高圧洗浄工事、バルコニー床面の防水工事の際は、バルコニーの片付け必要となり、工事期間中はバルコニーに洗濯物が干せなくなり、バルコニーに出入りできなくなることもあります。特に居住エリアに隣接したバルコニーの工事は居住者様のストレスになりやすいものです。マンションの大規模修繕は、居住者のこともしっかり考えてくれる業者に依頼することが大切です。
マンション・ビルの大規模修繕工事については、