工事成功コラム集

ビル改修・マンション大規模修繕工事で行う長尺シート工事とは?

長尺シートについてご存じですか?
長尺シートとは、名前の通り、長くロール状に巻かれた防滑性のビニル床シートのことです。
耐久性・防滑性に優れているため、ビルやマンションの共用廊下や階段、バルコニーなどの床仕上げ材として多く使用されています。施工にあたり専門的な技術が求められるため、専門の業者へ依頼する必要があります。
このページでは、長尺シートのメリット/デメリット施工費と種類工期と費用についてご紹介します。

長尺シート貼の共用廊下
長尺シートのメリット/デメリット
◇長尺シートのメリット

  • – 耐久性、耐候性に優れる。
  • 防滑性に優れ、水に濡れても滑りにくい。
  • – 意匠性に優れ、多彩なデザインの商品から選ぶことができる。
  • 防音性があり、歩行音の軽減に効果がある。
  • – 防汚性が高く、メンテナンスの手間が軽減できる。
  • – 耐薬品性に優れる。
  • 施工中でも、通行可能(塗装や防水のみの場合、通行止めにする必要があります。)
長尺シートの検討風景
◇長尺シートのデメリット

  • – 塗装や防水のみと比べて費用がかかる。
  • – 専門の施工技術が求められる。
  • – 塗装・防水下地の階段や廊下をリフォームする場合、塗り直しに比べ費用がかかる。
長尺シートの施工費と種類
サンウォールで施工する場合は、共用廊下で1㎡あたり3,500円~4,500円です。施工面積や、長尺シートのグレードにより金額は前後します。また下地調整費や端部のシール代などの費用が別途かかります。
下地調整、側溝のウレタン塗膜防水、シート端部のシールまですべて含めると、1㎡あたり7,000円~8,000円程度となります。
また、階段は1段あたり6,000円~7,000円で、下地調整や諸々含めると1段あたり13,000円~14,000円程度となります。
現在、改修工事で多く使用されているシートをご紹介します。
タキロンQA
[タキロンQA]
タキロンRA
[タキロンRA]
タキロンSA
[タキロンSA]
タキロンQAが標準的でRA/SAがグレードアップとなります。
採用される色は「グレー」が一番多いですが、同じメーカーの違う商品でもこれだけ顔が変わります。
サンウォールでは、お客様が想像しやすいように、床に貼り付けたイメージ画像などもお作りできますのでお気軽にお問合せください。
長尺シート工事の施工手順
①既存のシート撤去、清掃
②下地補修
③防水材の塗布

長尺シートに接する部位の防水工事(側溝など)は、長尺シート工事に先行して行います。排水溝や、壁巾木の立ち上がり部分などが対象となります。

④長尺シートの圧着

色柄のずれのないように割付を確認したのち、裁断し、接着剤の塗布を行い、専用ローラーでしっかりと圧着していきます。

⑤シール充填・ジョイント部の溶接

端部はシーリング処理を行い、ジョイント部は溶接します。雨水侵入を防ぐための大切な工程になります。バルコニーや屋外廊下などは、ドレン周辺のシーリングも行います。
長尺シートの裁断
長尺シートは耐久性や防滑性などの機能面の充実に加え、デザインのバリエーションも豊富です。施工する範囲が広く、共用廊下やバルコニーなど比較的面積の大きな仕上げ材となるので、貼り替えると建物の印象が大きく変わります。機能面のみでなく意匠面でもマンションの資産価値を高めることにつながります。
また、賃貸マンションの場合、床が汚いと入居率にも影響してきます。空室が多い場合は、ご検討いただきたい内容です。オシャレは足元からと言いますが、床がきれいだと建物全体の印象も変わってきます。ビル改修工事やマンションの大規模修繕工事のタイミングで上手に取り入れたい工事のひとつです。
最後にビフォー・アフターをご紹介します。

■マンション共用廊下と踊り場

ビフォー/マンション共用廊下と踊り場
矢印矢印
アフター/マンション共用廊下と踊り場

■マンション共用廊下

ビフォー/マンション共用廊下
矢印矢印
アフター/マンション共用廊下

■マンション階段

ビフォー/マンション階段
矢印矢印
アフター/マンション階段


ビル・マンション大規模修繕工事で行う長尺シート工事については、