大規模修繕工事、ビル改修工事における工事完了報告書
「工事完了報告書」を確認しましょう
大規模修繕工事、ビル改修工事を行った場合、工事完了時に工事完了報告書が作成されます。
工事完了図書とも言われ、工事完成時の検査に際して提出されるもので、以下の書類が含まれます。
- ・工事完成届・工事引渡書
・竣工(完成)図面および仕様書
・工事施工計画書 -
・各種保証書
・工事記録写真
・打合せ議事録 -
・社内検査報告書
・使用材料一覧
工事完了報告書は品質の証
完了図書は、施工会社任せの内容になりがちなので、必要な項目が受領した書類に記載されていることを、しっかり確認するようにしましょう。工事完了報告書には保証書や出荷証明も付随されているはずです。ビルオーナー様やマンション管理組合様は、工事の前後しか確認できませんので、工事の工程は分からないことがほとんどです。オーナー様が品質について評価できる唯一のものが工事完了報告書です。品質の良い仕事をする会社=工事完了報告書がしっかりしている会社です。工事完了報告書は工事の一番の成果物となるのです。
大規模修繕工事、ビル改修工事を行った場合、工事完了時に工事完了報告書が提出され、使用した材料、施工した工法など、全ての情報を確認することができます。
工事完了報告書で大切なのが「工事写真」
工事完了図書に含まれる書類には、工事完了後に作成可能なものもありますが、工事期間中に用意ておかなければならないものがあります。それは「工事写真」です。工事写真は、工事の着工前から完成に至るまでの施工状況や経過の様子、使用材料などを工程ごとに記録するものです。工事に立ち会えないビルオーナー様やマンション管理組合様でも、工事写真によって、工事仕様書で指定された材料が使用されているか、工事仕様書で指定された工法で施工されているかが確認できます。工事完了後に瑕疵が発見された場合も、その要因を検証できる資料となります。工事完了報告書は、正・副の2組を作成し、オーナー様が正、施工業者が副をそれぞれ保管します。それぞれ保管しておくことで、引渡しが終わったあと何かしらトラブルが発生したときも、迅速に対応できるようになります。
契約前に過去の完了報告書を確認しよう!
工事完了報告書がずさんだと、施工内容もずさんな可能性があります。契約前に、過去の完了報告書を確認させてもらい、どのくらい写真が撮られているかをチェックすると安心です。